■結成・由来
鵺の会(ぬえのかい)は舞台作品の創造と上演活動を行なうことを目的として、2003年に結成されました。演出家久世直之を中心に、近現代の戯曲・文芸作品の舞台化に取り組んでいます。
劇団名は平家物語などに語られる獣の名にちなんでいます。正体の知れない不思議な存在であったという伝説上の動物「鵺」は、舞台芸術に備わる多様性と深淵を象徴しています。
鵺について
平家物語 (巻四) 「 鵺 」
【梗概】
源三位頼政は、保元・平治の両乱に、ともに官軍に属して戦ったが、格別の恩賞にあずかることもなかった。年老いてのち、三位に叙されたが、まもなく出家、源三位入道と称し、今年は七十五歳であった。頼政一期の高名としては、近衛院御在位の時、夜半、主上寝所の御殿の上に一群の黒雲がかかるとみるや、主上は必ずおびえられることがあり、源平両家の兵の中から頼政が召され、黒雲のうちを射、変化のものを射落としたことである。射落とされた変化のものは、頭は猿、むくろは狸、尾は蛇、手足は虎、鳴く声は鵺に似た怪物であった。感銘した主上から、御剣を賜った頼政は、左大臣殿の歌の呼びかけに、見事にこたえ、その歌才をも賞でられた。頼政は、応保の頃にも、二条院を悩ました「鵺といふ化鳥」を退治し、かさねての武運を挙げた。
『日本の文学 古典編 平家物語 上』ほるぷ出版
■活動方針
鵺の会では、俳優の演技表現に重点をおいた舞台づくりを心がけています。舞台に何が描かれるかということ以上に、いかに描かれるかということを大事に考え、演技の領域に演劇の価値をみていきます。
また、舞台と観客席が直に向き合う貴重な機会として、上演の場をとらえています。創作活動を通じて、場所と時間を共有しながら生まれる応和についての可能性を探っていきます。
■今後の活動
これまで東京都内での自主公演の主催、国内の様々な場所での演劇祭への参加といった活動をしてきました。
今後は演目のレパートリー化を計画しております。再演を重ね作品を育て上げていくなかで、上演の内容および機会の充実を図っていきたいと考えております。
ぜひ、劇場へ足を運んでいただければと思います。
|